キャビ取られの原因とは
2025/01/21
キャビ取られは、射出成形品が金型の固定側に過剰に引き寄せられることで発生する成形不良です。
この現象を防ぐには、原因に合わせた対策が必要です。
そこで今回は、キャビ取られの主な原因をご紹介します。
キャビ取られの主な原因
固定側の離型抵抗が大きい
固定側の離型抵抗が大きいと、成形品が密着しやすくなり、キャビ取られが発生しやすくなります。
これを防ぐには、固定側の金型表面を加工し、摩擦を減らして離型しやすくすることが有効です。
それでも効果がない場合は、 離型勾配を大きくしてみましょう。
可動側の離型抵抗が小さい
可動側の離型抵抗が小さいと、固定側に成形品が留まるようになりキャビ取られが起こりやすくなります。
そのため、可動側の離型抵抗を意図的に大きくすることで、成形品が可動側に留まりやすくなるでしょう。
これには可動側の表面処理を工夫して密着度を高めることや、成形品を固定するのが有効です。
金型から成形品が抜き出しにくい
何らかの理由で金型から成形品が抜き出しにくい状態にあると、キャビ取られが発生しやすくなります。
金型にハネ出し機構を設けることで、成形品の押し出しを補助し、キャビ取られを防げるでしょう。
具体的な対策として、エアブローを設置して離型を補助することや、ハネ出しピンを取り付けて押し出すなどが挙げられます。
まとめ
キャビ取られの原因として、以下のものが挙げられます。
・固定側の離型抵抗が大きい
・可動側の離型抵抗が小さい
・金型から成形品が抜き出しにくい
これらの原因に応じた対策を行うことで、成形品の品質を向上させることができます。
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