はめあい公差の決め方
2025/03/08
はめあい公差は、機械設計において製品の精度や耐久性に影響するため重要です。
設計の意図や環境に応じて、はめあい公差を決める必要があるでしょう。
今回は、はめあい公差の決め方について解説します。
ふれあい公差とは
機械や装置において、穴に棒をはめ込む際に指定する寸法公差のことを指します。
金属板をボルトやネジで固定する際に、穴と軸の組み合わせが重要です。
すきめばめ・中間ばめ・しまりばめの3つの用途に分けられます。
また、機械設計により求められる機能が異なるため注意しましょう。
はめあい公差の決め方
すき間ばめの場合
すき間ばめとは、穴と軸の間に「すきま」がある状態のはめあいのことです。
摺動するスライダーの形が、0.05mmまで許容される場合は、はめあい公差が0.05mm未満になるようにします。
しまりばめの場合
しまりばめは、穴と軸の間にすき間がない状態を指します。
プレスで圧入するのか、やきばめをするのかで必要な公差が異なるため、実際に組み付ける現場で方法を決めましょう。
圧入量が大きすぎると、圧入するのに多大な手間と時間がかかってしまうため注意が必要です。
中間ばめの場合
中間ばめは、すき間ばめとしまりばめの中間的なはめあいのことを指します。
実際に加工してみなければ、すき間か圧入かの判断が難しいです。
わずかなすき間であれば、接着剤で固定するという方法もあります。
まとめ
はめあい公差は、用途別によって異なります。
部品同士の組み合わせは重要な要素になるため、適切なはめあいを選ぶことが重要です。
『布施光学株式会社』は、特殊硝子加工品や樹脂加工品などの光学製品を製造販売しております。
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