シルバーストリーク対策とは
2025/03/01
成形品の表面に銀色の筋が残ってしまう状態のことを、シルバーストークと呼びます。
製品の外見が損ねたり、機能の支障をきたしたりするなどの恐れがあるため、早めに対処する必要があるでしょう。
今回は、シルバーストリーク対策について紹介します。
シルバーストリーク対策
樹脂の水分を成形前に乾燥させる
プラスチック樹脂は、成形を行う前に乾燥させるとシルバーストリークを対処できます。
表面上が乾燥しているように見えても、空気中の水分を吸収している可能性があるため、しっかりと確認することが重要です。
ガスベントの設計を変更してガス抜きをする
金型内に、ガスや空気を逃がす通り道を設計することで、シルバーストリーク対策が行えます。
また、適切にガスや空気を排出できる形状になっているのかを見極める必要もあるでしょう。
高い粘度のプラスチック樹脂は、通り道の幅を狭くし、数を増やす設計が必要です。
成形条件の見直し
プラスチック樹脂の種類や金型の構造などにより、成形時に適切な温度や圧力が異なります。
特に、金型とシリンダーの湿度はシルバーストリークの影響を及ぼすので注意が必要です。
試行を繰り返して、最適な成形条件を探す必要があるでしょう。
まとめ
シルバーストリークを対策するには、樹脂の水分を成形前に乾燥させる・ガスベントの設計を変更してガス抜きをする・成形条件の見直しを行うなどの方法があります。
設計や成形などを見直して、シルバーストリークの発生を防ぐことが重要です。
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