ショートショットの原因とは
2025/02/22
ショートショットとは、射出形成時に溶けた樹脂が金型内に十分に充填されず、製品が不完全な状態となることを指します。
この原因はいくつか考えられ、原因に合わせた対策が必要です。
そこで今回は、ショートショットの主な原因について解説しましょう。
ショートショットの原因
成形条件が適切でない
成形条件が適切に設定されていないと、ショートショットが発生しやすくなります。
樹脂の流動がスムーズにいかず、充填不良が起こりやすくなるためです。
例えば樹脂温度が低すぎると樹脂の粘度が高くなって流動性が低下し、充填不良となります。
樹脂の特性や製品形状に合わせ、射出条件を正しく設定することが重要です。
金型の構造によりガス抜きがしにくい
金型内のガスの逃げ場がないと、樹脂の充填がうまくいかずショートショットの原因となります。
これを防止するには、ガスが抜けやすくなるよう金型の設計を工夫することが必要です。
スクリュー先端に問題がある
スクリュー先端に問題がある場合も、ショートショットの原因となります。
先端部のチェックリングが摩耗していると、溶融樹脂の逆流が発生するためです。
この場合、摩耗した部品を交換する必要があります。
まとめ
ショートショットの原因として、以下のことが挙げられます。
・成形条件が適切でない
・金型の構造によりガス抜きがしにくい
・スクリュー先端に問題がある
原因に応じた対策を複合的に行うことで、防ぐことが可能です。
これにより、製品の品質向上が望めます。
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